リチウム電池の容量を1・5倍に 大阪のベンチャーが電極を開発 

新たな電極を使ったリチウムイオン電池。右は「アタッカート」の向井孝志社長=9月、大阪府内

 携帯電話やノートパソコンに使われるリチウムイオン電池の容量を1・5倍にすることに、大阪のベンチャー企業が14日までに成功した。理論的に性能向上が見込まれながら実用化が難しかったシリコン素材の電極を開発した。新たな電極を組み込んだ電池はまず、東京大が研究に使う予定。

 開発したのはベンチャーの「アタッカート」(大阪府和泉市)。リチウムイオン電池は、プラスとマイナスの電極間をリチウムイオンが移動して充電や放電をする。マイナス極の素材は炭素が一般的だが、やりとりできるリチウムイオンの量が限られ、電池の容量を増やす妨げになっていた。


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