内蔵助役の梅雀さんら練り歩く 義士祭、四十七士行列に6万人 

兵庫県赤穂市で開かれた四十七士の行列が練り歩く恒例の義士祭。左は大石内蔵助役の俳優中村梅雀さん=14日午後

 赤穂浪士が藩主浅野内匠頭の敵討ちとして、吉良上野介邸に討ち入った日に当たる14日、兵庫県赤穂市で、黒の討ち入り装束の四十七士の行列が練り歩く恒例の義士祭が開かれた。大石内蔵助役は昨年に続き俳優中村梅雀さんが務め、沿道には約6万2千人が詰め掛けた。

 冬晴れの下、行列は午後1時半すぎに赤穂城跡を出発。先頭の中村さんの陣太鼓に合わせ、約1キロを約1時間半かけてゆっくりとパレード。観客からは「いいぞ内蔵助」と掛け声が上がった。

 約30年前から見物に来ているという同県稲美町の藤本修さん(72)は「内蔵助の柔らかく、やさしい人柄に梅雀さんはぴったり」と笑顔だった。


  • LINEで送る