東芝、WDとの和解発表 半導体訴訟取り下げ 

東芝本社が入るビル=東京都港区

 経営再建中の東芝は13日、半導体子会社「東芝メモリ」(東京)の売却を巡り係争を続けていた米ウエスタン・デジタル(WD)と和解したと発表した。国内外の裁判所に提起している訴訟を互いに取り下げ、三重県四日市市の半導体工場への共同投資を再開して協業を継続する。東芝メモリの売却完了に大きく前進し、再建を加速する。

 協業条件は、生産設備の所有割合に応じてフラッシュメモリーを東芝が約6割、WDが約4割で分け合うといった従来の内容を維持した。岩手県北上市に建設する新工場に対して共同で投資していく方針も確認し、契約締結へ協議を進める。


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