棟方板画すり替え調査結果を公表 「原画所在判明せず、理由不明」 

 神奈川県が所有する棟方志功作の板画がカラーコピーのレプリカにすり替わっていた問題で、県は12日、「原画の所在は判明せず、すり替えられた時期と理由も特定に至らなかった」との最終調査報告書を公表した。同時に盛り込まれた再発防止策の原案は、県議会の意見を踏まえて年内に決定する。

 板画は「宇宙讃(神奈雅和の柵)」で、県が1974年に県民ホール(横浜市中区)の緞帳の原画として300万円で購入し、ホールの指定管理者「神奈川芸術文化財団」が保管。2014年4月にコピーと判明したが、財団は今年4月まで県に報告していなかった。


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