平和賞NGO、演説で保有国非難 核の傘、日本も「共犯に」 

平和賞の授賞式会場で演説する(左から)ノーベル賞委員会のレイスアンデルセン委員長、サーロー節子さん、ICANのベアトリス・フィン事務局長=10日、オスロ(共同)

 【オスロ共同】ノーベル平和賞を受賞した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のフィン事務局長は10日、ノルウェー・オスロでの授賞式演説で「核兵器が使われるリスクは冷戦末期より高い」と述べ、各国政府に核兵器禁止条約に加わるよう求めた。条約に反対する米ロなど核保有五大国や北朝鮮を名指しで非難。日本も該当する「核の傘」に入る国には「共犯者になるのか」と問い掛け、核廃絶を改めて訴えた。五大国の大使はいずれも授賞式を欠席した。

 核禁止条約は史上初めて核兵器を非合法化する条約で7月、国連で採択された。


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