廃線予定「天空の駅」で照明演出 島根のJR三江線 

来春廃線予定のJR三江線宇都井駅(奥上)周辺で開かれたイルミネーションイベント「INAKAイルミ」。「天空の駅」や田んぼが幻想的に浮かび上がった=25日夜、島根県邑南町

 来春に廃線予定のJR三江線の宇都井駅(島根県邑南町)周辺で25日、恒例のイルミネーションイベント「INAKAイルミ」が開かれた。高架上にある駅や田園地帯が約10万個の発光ダイオード(LED)で照らされ、幻想的な風景が広がった。26日まで。

 宇都井駅はホームが高さ約20メートルにあり「天空の駅」として知られる。青い光で照らされた駅の周りの田んぼは、稲穂を模した黄色い光で埋め尽くされた。

 横浜市から訪れた会社員中根史雄さん(40)は「イルミの中を列車が走るのは最後。来年見られないのは寂しい」と話した。

 実行委員会によると、イベントは2010年に始めた。


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