「核なき世界」広島で議論 27日から賢人・軍縮両会議 

 核軍縮に関する外務省主催の「賢人会議」が27、28両日、国連主催の軍縮会議が29、30両日に広島市で開かれる。核保有・非保有国双方の有識者が参加し、被爆地での「核なき世界」実現へ向けた議論が期待されている。

 7月に国連で採択された核兵器禁止条約を巡っては、米ロなど核保有国が段階的な核軍縮を訴え、条約に反対。米国の「核の傘」の下にある日本や欧州の同盟国も追随し、条約に賛成する非保有国との間で対立が深まっている。

 広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長(73)は「被爆者の思いをきちんと受け止め、少しでも核軍縮の進展につなげてほしい」と期待している。


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