赤外線カメラ不正輸出容疑 中国へ、留学生を書類送検 

不正輸出された疑いがあるものと同型の赤外線カメラ(警視庁提供)

 国土交通省の防災ヘリコプターに搭載されていた軍事利用が可能な米国製赤外線カメラを、経済産業相の許可を得ずに中国に輸出したとして、警視庁公安部は24日、外為法違反(無許可輸出)の疑いで、中国人留学生の男(22)を書類送検した。

 公安部によると、赤外線カメラの不正輸出の摘発は全国初。このカメラは米軍ヘリにも搭載されている。留学生は「中国・広州の軍事用品を扱う会社に売った」と供述しており、米国の軍事技術が日本から中国へ流出した恐れがある。

 留学生は16年2月、ネットオークションに出品されていた赤外線カメラを約55万円で落札し、約250万円で転売したという。


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