名古屋大、降圧剤研究論文撤回を データ収集過程に問題 

 名古屋大は22日、製薬会社「ノバルティスファーマ」の降圧剤ディオバンを使った臨床研究の論文について、データ収集の過程に問題があるなどとして、論文を撤回すべきだとする内部調査委員会の調査結果を発表した。データの改ざんは認められなかったとしている。

 論文は「ディオバンを服用した患者は別の薬を服用した患者よりも心不全で入院する例が少なかった」とする内容。

 調査結果によると、研究者らは、心不全で入院した人と通院した人を集計するとの研究計画を立て、倫理委員会の承認を得ていたのに、計画を変更して入院患者しか集計しなかった。


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