「潮かつお」作り最盛期、西伊豆 冬の風物詩 

竹ざおに連なるようにつるされた塩漬けしたカツオ=22日、静岡県西伊豆町

 静岡県西伊豆町で、正月用の伝統保存食として知られる「潮かつお」作りが最盛期を迎えている。約60センチのカツオを1匹丸ごと塩漬け。竹ざおに連なるようにつるし、3週間風に当て乾燥させる昔ながらの製法で、冬の風物詩になっている。

 地元で「正月魚」とも呼ばれる縁起物。保存食として作られるようになったのは江戸時代だが、現在でも豊漁豊作、子孫繁栄を祈願してわらで飾り付けをし、神棚に供えたり、玄関先につるしたりする。三が日を過ぎると、切り身にして焼き、お茶漬けや吸い物の具にして来客に振る舞う。


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