熊本市で市町村長サミット開催 災害備え自主組織充実の提案も 

熊本市で開催された「全国市町村長サミット」の全体会=21日午後

 人口減少問題や地域活性化策について話し合う「全国市町村長サミット」が21日、熊本市で開かれた。災害時の地域の役割を考える分科会で、昨年4月の熊本地震で大きな被害が出た益城町や御船町の町長らから「地域に根ざした自主防災組織を充実させていく必要がある」との意見が出た。

 都市計画が専門の村木美貴千葉大大学院教授は基調講演で、米西部ポートランドのコンパクトな都市設計を今後求められるまちづくりの例に挙げ、同じ行政担当者と住民らが長い時間をかけて対話を重ねることが大切だと指摘。「行政は職員を異動させるのではなく、固定化させることも重要ではないか」と問題提起した。


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