首相、保育士の処遇改善を表明 私立高無償化も検討 

代表質問が行われた衆院本会議で答弁する安倍首相=21日午後

 安倍晋三首相は21日、衆院本会議の代表質問で、人手不足が深刻化している保育士や幼稚園教諭の処遇改善に取り組む考えを表明した。首相が衆院解散時に打ち出した幼児教育・保育の無償化より、保育士の待遇改善で待機児童解消を図るべきだとの保護者らの声を踏まえたとみられる。

 公明党が求めている私立高校の授業料実質無償化を検討するとも言明。与党の意見を踏まえた上で、12月上旬に閣議決定する新たな政策パッケージに反映していく意向も示した。

 政府は保育士の賃金を引き上げ、人材確保を進める方針だ。最大で400億円規模になるとみられる経費の財源確保が今後の課題になる。


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