2017年11月18日 17:46 | 無料公開
がんや難病の患者のゲノム(全遺伝情報)を網羅的に解析して治療法などを探る医療の普及で、別の疾患の原因遺伝子などが突然見つかるケースが想定されるとして、日本人類遺伝学会は神戸市内で18日、医療機関が患者への説明手順を定めておくことなどを求める提言を発表した。 現在、次世代シークエンサーと呼ばれる高速のゲノム解読装置の利用が急速に広がっているが、治療法がない疾患の原因遺伝子が見つかり、本人や医師が対応に苦慮する事態が懸念されている。 提言では、どこまで結果を開示すべきかを決めておく必要があるとし、解析を受ける患者から同意を得る手順などを定めておくべきとした。