エボラ出血熱、膵臓損傷で重症化 東大、患者の血液分析 

 エボラ出血熱が重症化するのは、エボラウイルスによって起こる膵臓の損傷が関わっている可能性があるとの研究結果を東京大などのチームが16日付の米科学誌電子版に発表した。

 重症化しやすい人を見分けるのに役立つアミノ酸やタンパク質の一種も発見。チームは、13~16年に西アフリカのシエラレオネで起こった流行で感染した患者20人から集めた血液を使いタンパク質や遺伝子などを分析した。

 分析の結果、死亡者の血液には膵臓から分泌される消化酵素が多く含まれることが分かった。ウイルスによって損傷した膵臓から酵素が血液中に流出。他臓器を傷つけ、重い症状につながった可能性がある。


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