東芝、上場維持へ代替策を検討 半導体売却の遅れに備え 

東芝の臨時株主総会の会場に入る株主ら=24日午前、千葉市の幕張メッセ

 経営再建中の東芝の綱川智社長は24日、半導体子会社「東芝メモリ」(東京)の売却完了が遅れた場合に備え「いろいろな手段を考えている」と述べ、上場維持のための代替策を検討していることを明らかにした。千葉市の幕張メッセで開いた臨時株主総会で述べた。

 総会では綱川氏ら経営陣の大半の再任議案を可決した。東芝メモリ売却と6月の定時株主総会で報告できなかった2017年3月期決算も承認した。株主からは、15年に発覚した不正会計のような問題が再発しないかどうかを心配する声や原発事業への懸念が出た。


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