神戸製鋼、業績予想の撤回検討 データ改ざんで算出困難 

 神戸製鋼所が2018年3月期の通期業績予想を撤回する検討に入ったことが23日、分かった。アルミニウム製品や銅製品などの性能データ改ざんの影響を見極められないためだ。撤回する場合、業績予想は当面「未定」とする公算だが、問題製品の納入先から交換などに伴う費用の負担請求などが相次げば、3年ぶりに純損益を黒字転換するのは困難となる。

 17年9月中間連結決算を発表する今月30日に向け、納入先と進めている費用負担の協議の状況などを踏まえ、撤回するかどうかを最終判断する。

 18年3月期は自動車向けアルミの需要増などで純利益は350億円を見込んでいた。


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