2017年10月19日 19:50 | 無料公開
火山噴火予知連絡会の臨時会合後、記者会見する石原和弘京大名誉教授=19日、鹿児島市
宮崎、鹿児島県境の新燃岳(1421m)について、火山噴火予知連絡会は19日、鹿児島市で臨時会合を開き、当面は火山活動が継続し「多量のマグマが直下に供給されれば、規模の大きな噴火が発生する可能性もある」との見解をまとめた。
多量の火山灰や軽石を放出した2011年1月の噴火と同程度にマグマがたまっていると考えられるとして、今後の活動への注意を呼び掛けた。監視態勢を強化するため、森田東大教授をトップとする総合観測班の新設も決めた。
会合後の会見で、会長の石原京大名誉教授は、今回噴出している火山灰が細粒であることを指摘。「雨に伴う土石流にも警戒が必要」と述べた。