強制送還のスリランカ人が提訴 「裁判を受ける権利侵害」 

 不法滞在で強制送還されたスリランカ国籍の男性2人が19日、訴訟で難民認定を求める意思を入国管理局に聞き入れられないまま送還され、裁判を受ける権利を侵害されたとして、国に計1千万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。

 2人は46歳と56歳で1999年、2004年にそれぞれ来日。不法滞在となり難民申請したが認められず、14年12月、入管に出頭を求められ強制送還された。

 原告弁護士によると、入管職員は出頭時「不服なら難民認定訴訟を起こせる」と説明。2人は提訴したいと伝えたが、携帯電話を没収されるなどしたため外部と連絡が取れず、そのまま送還されたという。


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