中国への輸出額過去最大、上半期 対米黒字、増加に反発も 

 財務省が19日発表した2017年度上半期(4~9月)の貿易統計は、中国への輸出額が年度半期で過去最大の7兆2671億円となるなど、世界経済の底堅い成長を追い風に輸出の伸びが目立った。対米国の貿易黒字額は前年同期に比べて増加し、反発が強まる可能性がある。

 全体の輸出額は12・8%増の38兆3738億円で、伸び率は10年度上半期以来7年ぶりの高水準だった。

 輸出の伸びに寄与したのは、米国向けの自動車のほか中国向けの半導体を中心とした電子部品や自動車部品。エコノミストによると世界的に半導体の需要が高まっており、半導体等製造装置の輸出も好調だ。


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