米軍、炎上事故ヘリの搬出開始 日本側の原因究明難航も 

米軍ヘリが不時着、炎上した事故現場で、機体を解体し、搬出の準備を進める米軍関係者=19日午後、沖縄県東村

 沖縄県東村でCH53E大型輸送ヘリコプターが不時着、炎上した事故で、在日米海兵隊は19日午後、事故機の撤去に向けた搬出作業を始めた。米軍関係者が焦げた機体を工具で切断するなどしてトラックの荷台に積み、現場の牧草地から運び出した。完全に撤去するまでには数日かかる見通し。

 県警は、航空危険行為処罰法違反容疑を視野に捜査を進めるが、事故機の撤去によって日本側の原因究明が難航する可能性がある。現場は日米地位協定を根拠に米軍側が規制し、県警は米軍側の説明に基づく状況の確認にとどまっている。

 事故は11日に発生。米軍北部訓練場に近接した牧草地で、けが人はなかった。


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