若き東郷青児の写真発見 背景にタイトル不明の絵も 

 今年生誕120年の洋画家東郷青児(1897~1978年)が多数の自作と共に納まった若き日の写真1枚が、19日までに見つかった。1928年までのフランス滞在中に制作し、同年秋の二科展に出品した絵が含まれていることから、その準備中だった同年夏、帰国した日本で撮影された可能性が高い。タイトルが分からない女性像も何点か写っている。

 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(東京)の中島啓子主任学芸員は「現存する資料では確認できないために題名が分からない作品も多数あり、貴重な写真だ」としている。

 写真はモノクロで、縦14センチ、横20センチ。


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