がんゲノム病院、12カ所指定 遺伝子調べ治療法選択 

 厚生労働省は18日、がん患者のゲノム(全遺伝情報)を調べて適した治療法を選ぶ最先端の「がんゲノム医療」を提供する病院の指定要件を大筋で決めた。近く中心的な役割を担う「中核拠点病院」の公募を開始し、条件に合う12カ所程度を来年3月までに指定する。各中核病院は、直接患者を診る数カ所の連携病院と協力することになっており、来年度から全国で治療が受けられるようになる。

 従来のがん治療は肺や胃、大腸などの臓器別に施されているが、ゲノム医療はがん細胞に生じた遺伝子の変異を検査で特定し、その変異に合った薬を投与する。これまでより効果的で副作用も少ないと期待されている。


  • LINEで送る