早産予防薬、子にぜんそくリスク 成育医療センターが発表 

 国立成育医療研究センターは11日、早産予防の目的で使われる子宮収縮抑制剤「塩酸リトドリン」を妊婦に投与すると、生まれた子どもが5歳になった時にぜんそくになるリスクが高まるとの研究結果を発表した。

 同センターは「塩酸リトドリンは、新生児死亡の大きな要因である早産予防のための有効な薬だが、使用が長期にわたる場合は注意すべきだ」と指摘している。

 大矢幸弘アレルギー科医長らのチームは、妊娠時に塩酸リトドリンを投与された94人と、投与されなかった1064人を比較。薬を使用した場合、子どもが5歳になった時のぜんそくの有症率が4・6%高かった。


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