iPS創薬治験1例目に着手 骨の難病、京大が世界初 

京大病院で記者会見する山本育海さん(右)と戸口田淳也医師=5日午後、京都市

 患者の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いて京都大の研究チームが見つけた、骨の難病の治療薬候補について、京大病院は5日、1例目の臨床試験(治験)に着手したと明らかにした。京大によると、iPS細胞を使って発見した薬の世界初の治験。

 難病は筋肉の中に骨ができる「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」で、1例目の患者は兵庫県明石市の山本育海さん(19)。京大病院で5日、体の機能を確かめる診察を受け、治療薬候補を受け取った後、報道陣の取材に応じ「まだまだ先のことだと思っていたので感謝している」とほほ笑んだ。


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