古墳時代後期の矢入れ具底板 宮崎・えびので出土 

宮崎県えびの市で出土した、弓矢を収納する武具「平胡ぐい」の木製底板(えびの市教委提供)

 宮崎県えびの市にある古墳時代後期(6世紀前半)の「島内139号地下式横穴墓」から、弓矢を収納して腰に下げる武具「平胡ぐい」の木製底板1枚が、ほぼそのままの形状で見つかった。同市教育委員会が29日までに発表した。市教委社会教育課は「最古級のもので、良好な状態を保っていたのは初めて」としている。

 同課によると、底板は2014年に発掘。幅33・4センチ、奥行き3・6センチ、厚さ2センチ。織物や毛皮、銅や鉄の板が金具で留まっていた。埋葬された人が大和政権中枢から譲り受け儀礼で用いていたとみられる。

 10月4日から12月3日まで、えびの市歴史民俗資料館で公開する。


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