福島廃炉、工程遅れで東電が会見 「全体の最適化が重要」 

 東京電力は26日、福島第1原発の廃炉に向けた中長期ロードマップ(工程表)の改定を受けて記者会見した。福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者は、使用済み核燃料の取り出し時期などの遅れについて「廃炉作業全体として最適化を図ったことが重要で、全体が後ろ倒しになったとは考えていない」との認識を示した。

 改定では30~40年で廃炉を完了する全体の枠組みを維持したが、実現可能性について問われると「溶融核燃料(デブリ)がどうなっているか見えない中、理路整然と言うのは難しい」と明言を避けた。


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