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「働くと支給減るから」 刑務所出ても職続かず 【貧困の闇 生活保護のいま】(上)

 「国民の健康で文化的な最低限度の生活を保障する」生活保護制度。受給者は高齢化などで年々増加傾向にある。一方では不正受給が後を絶たず、対象者を食い物にする「貧困ビジネス」も問題に。先月には、NPOが運営する市川市の無料・定額宿泊所で女性が職員に暴行を受けたとされ死亡した。神奈川県小田原市の生活保護担当職員が受給者を見下す言葉をプリントしたジャンパーなどを作製し着用するなど、受給者への差別・偏見は根強い。受給者や行政担当者、学識経験者に取材し、生活保護をめぐる現状や問題点を探った。

 「生活保護を受けたくはないけど、お金が無いから仕方ない」
 千葉市の無職、Aさん(66)は頭をかく。人生の半分を刑務所で過ごし、出所後に職を転々とするが長続きしなかった。

 生活保護 ・・・

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