戦争「語り継ぎ手の会」結成 名古屋の資料館 

腹話術を使い、父の沖縄戦の経験を語り継ぐ柳川たづ江さん=23日午後、名古屋市

 名古屋市の戦争資料館「戦争と平和の資料館ピースあいち」は23日、戦争を経験していない世代に戦争体験の語り手になってもらう「語り継ぎ手の会」を結成した。同日開かれた結成イベントで、資料館の野間美喜子館長(78)は「みんなで一緒に考えながらつくっていきたい」と話した。

 同資料館は2009年に戦災者らで「語り手の会」をつくり記憶を伝えてきたが、高齢化が進み約80人いた語り手は約60人に減少。会では戦争経験の聞き取りや語り口の学習、語り継ぎ活動を実践し、記憶を継承する。

 イベントには、中学生ら若い世代を含む約80人が参加した。


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