電通社長、違法残業謝罪 検察側「会社の利益優先」 

電通違法残業事件の初公判が開かれた東京簡裁の法廷=22日午前

 広告大手電通の違法残業事件で、労働基準法違反罪に問われた法人としての同社の初公判が22日、東京簡裁(菊地努裁判官)で開かれた。山本敏博社長は起訴内容を認め「心からおわび申し上げる」と謝罪した。検察側は「会社の利益を優先し、労働者の心身の健康を顧みなかった」として罰金50万円を求刑した。公判は結審し、判決は10月6日。

 2015年12月に新入社員の高橋まつりさん=当時(24)=が過労自殺したことに端を発した事件は、働き方改革の議論に大きく影響した。

 検察側は冒頭陳述で、15年に毎月100人以上の社員が労使協定を超える時間外労働をしていたと指摘した。


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