日中韓の平和を願い献茶式 北京の大学で裏千家 

21日、中国・北京で開かれた日中韓の平和を願う献茶式で、茶をたてる千玄室大宗匠(共同)

 【北京共同】日本、中国、韓国の共通の文化である茶を通じた東アジアの平和と友好関係の促進を願い、茶道裏千家(京都市上京区)の千玄室大宗匠が21日、北京市の大学で献茶式を行った。

 式では日中韓各国の代表が出席する中、千大宗匠が3カ国の平和と友好交流を祈念して茶をたて、日中韓の国旗の前に供えた。その後、茶が「3カ国を結ぶ人間同士の絆」を強める重要な役割を果たしてきたとあいさつし、文化交流の重要性を訴えた。

 献茶式と共に開かれたシンポジウムには、河野太郎外相が「東アジアを取り巻く国際情勢は、3カ国の協力を強く要請している」とのメッセージを寄せた。


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