米軍、嘉手納での訓練可能と主張 パラシュート降下、沖縄県は反発 

記者会見する沖縄県の翁長雄志知事=21日午後、沖縄県庁

 在日米軍は21日の声明で、沖縄でのパラシュート降下訓練に関し、米軍伊江島補助飛行場が使用できない場合の米軍嘉手納基地での実施を「日米両政府は合意している」と主張し、中止を求める日本政府に反論した。

 一方で沖縄県の翁長雄志知事は同日、県庁で記者団に「憤慨に堪えない。ほとんど使いたい放題だ」と述べ、嘉手納で降下訓練を繰り返す米軍の姿勢を強く批判した。

 日本政府は、嘉手納基地での降下訓練は例外的な場合に限るとしており、日米間で合意の解釈を巡り食い違いが浮き彫りになっている。

 1996年の日米特別行動委員会合意は、降下訓練を伊江島補助飛行場に集約するとしている。


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