首相演説なしに冒頭解散へ 民進抗議、対立激化 

安倍晋三首相

 政府、与党は28日召集の臨時国会で安倍晋三首相による所信表明演説を実施せず、冒頭で首相が衆院を解散するスケジュールを固めた。審議には応じない方針だ。複数の与党幹部が21日、明らかにした。民進党の大島敦幹事長は同日午前、自民党の二階俊博幹事長と国会内で会談し、首相の冒頭解散方針に抗議した。民進党の前原誠司代表は「国権の最高機関を愚弄する行為だ」と批判した。衆院解散と国会対応を巡り与野党の対立が激化した。

 衆参両院の議院運営委員会は午後、理事会を開催。菅義偉官房長官が出席し、臨時国会の28日召集方針を伝達する段取りだが、野党4党は理事会開催に反発している。


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