共同活動は観光・養殖優先 北方領土でサハリン首相 

ロシア・サハリン州で、共同通信加盟社論説研究会の訪問団と会見するシェルビナ首相=20日(共同)

 【ユジノサハリンスク共同】北方領土を事実上管轄するロシア極東サハリン州のシェルビナ首相は20日、日ロ両首脳が合意した4島での共同経済活動5項目のうち「最も実現の見通しがあるのは観光。次はカニ、ウニなどの養殖だ」と述べ、この2項目を優先させ早期実現を目指す考えを示した。州都ユジノサハリンスクで共同通信加盟社論説研究会の訪問団と会見し、見解を示した。

 サハリン州によると、シェルビナ氏は州のナンバー2。優先の理由について「実現の妨げとなる要因がなく、両国に利益がある」と説明。4島周辺をクルーズ船で巡る事業などを念頭に環境整備を進めているとも話した。


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