中国、エリート組織トップを降格 習氏、影響力排除図る 

北京で記者会見する共産主義青年団の秦宜智第1書記=5月(共同)

 【北京共同】中国政府は20日、共産党のエリート青年組織、共産主義青年団(共青団)トップの第1書記、秦宜智氏(51)を国家品質監督検査検疫総局の副局長に任命すると発表した。第1書記は将来の指導者候補として地方政府のトップ級に転出するのが通例で、事実上の降格人事。10月の党大会を控え、対抗する政治勢力として共青団の影響力排除を図る習近平国家主席(党総書記)主導の人事とみられる。

 共青団の第1書記は胡錦濤前国家主席や李克強首相も務めたポストで、従来は出世レースの先頭集団にいると位置付けられてきた。


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