民間保管2例目の指定廃棄物解除 福島原発事故で発生、宮城・名取 

 環境省は20日、東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物のうち、宮城県名取市の民間企業が保管する汚泥数トンの指定を解除した。時間の経過で放射性物質の濃度が基準値を下回ったためで、民間保管分の解除は山形県東根市の事例に次ぎ全国で2例目。

 指定廃棄物は放射性物質の濃度が1キログラム当たり8千ベクレルを超える汚泥や稲わらなどで、自治体や民間企業などが保管している。指定解除は、民間保管している名取市の企業が申請していた。今後は通常の廃棄物と同様に処理できる。

 環境省によると、指定廃棄物は宮城を含む11都県で計約19万4千トン(6月末時点)が保管されている。


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