東電、保安規定に「安全文化」 柏崎原発の再稼働審査 

原子力規制委の定例会合に出席した東京電力の小早川智明社長=20日午前、東京都港区

 東京電力の小早川智明社長は20日、原子力規制委員会の定例会合に出席し、福島第1原発の廃炉に主体的に取り組むことなど「安全文化の確立」について、再稼働を目指す柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の保安規定に盛り込むことを確約した。規制委は2基の審査で東電の適格性を認める条件として、保安規定への明記を求めていた。

 規制委は近く、事実上の合格証に当たる審査書案を取りまとめる。規制委は審査書案の決定後、経済産業相に意見照会し、東電が安全性を優先することなどを確認。意見公募を経て正式に審査合格となる。だが地元同意の見通しが立っていないため、再稼働は数年先とみられる。


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