オオタカの希少種指定解除へ 里山保護に懸念も 

希少種指定が解除されるオオタカ=栃木県内(オオタカ保護基金提供)

 環境相の諮問機関「中央環境審議会」は23日、野生生物小委員会を開催し、オオタカの生息数が回復したとして、絶滅の恐れがある「国内希少野生動植物種(希少種)」の指定解除を了承した。

 オオタカは大規模開発に反対する自然保護運動の象徴となってきた。生息数は1984年の日本野鳥の会の調査では300~400羽台だったが、環境省による2000年代の調査で最大9千羽近くと推計され、同省が指定解除を検討していた。

 オオタカは指定解除後も鳥獣保護法に基づき捕獲・流通・輸出入が規制され、学術研究などを目的としない販売や飼育は禁止される。


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