福島児童、被爆地長崎で復興学ぶ 川内小6年生10人 

原爆資料館を見学する福島県・川内小の児童ら=18日午後、長崎市

 東京電力福島第1原発事故で一時全村避難した福島県川内村から、村立川内小の6年生10人が18日、長崎市を訪れた。原爆資料館や爆心地公園、9日の「長崎原爆の日」に祈念式典が開かれた平和公園を見学。72年前の被爆から復興を遂げるまでの経過を学んだ。

 10人は原爆資料館で、半身に大やけどを負った被爆者の写真や、熱線で溶けたガラスをじっと見詰めていた。爆心地公園では、被爆時の食器の破片などが埋まった地層を確認。案内した長崎大教育学部の女子学生は「原爆が落とされた時、人々の普通の暮らしがここにあった」と解説した。

 長崎大は、2013年から川内村の児童を招いている。


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