豪雨福岡、仮設43戸新たに着工 「一歩ずつ前に」 

仮設住宅に支援物資などを運び入れる秦雪江さん(手前)と志緒里さん親子。九州北部の豪雨で朝倉市杷木地区にあった家は全壊した。仮設への入居が決まり「狭いけど、家族で一緒に住める」=18日午後、福岡県朝倉市

 福岡県は18日、九州北部の豪雨で被災した朝倉市と東峰村で、増設を決めていた仮設住宅計43戸の建設を始めた。9月中の入居を目指す。この日、先行して入居が始まった計57戸では、企業が提供した生活物資が運び込まれるなど、被災者支援の動きが午後も続いた。

 40戸の入居が始まった朝倉市。仮設住宅の立つ杷木小運動場で、ボランティアと共に食器や調理器具の搬入に当たった市職員の浦塚武実さん(50)は「被災後初めて住民の笑顔を見た。生活再建に向けて一歩ずつ前に進んでほしい」と話した。

 増設分の43戸の内訳は朝倉市38戸、東峰村5戸。2市村での建設総数は100戸となる。


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