建築家の柳沢孝彦さんが死去 新国立劇場を設計 

 新国立劇場(東京)や東京都現代美術館の設計を手掛けた建築家の柳沢孝彦(やなぎさわ・たかひこ)さんが14日午前3時18分、前立腺がんのため東京都内の病院で死去した。82歳。長野県出身。葬儀・告別式は親族で営む。喪主は妻文恵(ふみえ)さん。後日、お別れの会を開く。

 1958年に東京芸術大建築科を卒業後、竹中工務店に入社。86年、新国立劇場の設計競技で最優秀賞を受賞したのを機に独立した。同劇場は97年に完成。美術館や公共施設を軸に設計活動を展開し、福島県の郡山市立美術館(92年)や東京都現代美術館(94年)などの設計で95年、日本芸術院賞を受けた。


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