セウォル号事故遺族に謝罪 韓国大統領、前政権批判も 

セウォル号沈没事故の遺族らと大統領府で面会する韓国の文在寅大統領(左)=16日、ソウル(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国の文在寅大統領は16日、2014年4月に韓国南西部沖で起きた旅客船セウォル号沈没事故の遺族らを大統領府に招き、面会した。文氏は発生当時の朴槿恵政権の対応が「無能で無責任だった」と批判。国として惨事を防げなかった点に関し「政府を代表しておわびと慰労の言葉を申し上げる」と謝罪し、真相究明に最善を尽くすと強調した。

 事故では、修学旅行中の高校生らを含め死者・行方不明者が304人に上った。海洋警察の初動対応が遅れ、朴前大統領自身も発生から約7時間にわたり公邸から姿を現さなかった。

 文氏は大統領就任前から事故の真相究明を強く主張していた。


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