有明海の高級クラゲ不漁 九州豪雨で酸素減少か 

有明海で不漁となっているビゼンクラゲ(佐賀大学低平地沿岸海域研究センター提供)

 佐賀、福岡両県などにまたがる有明海で九州北部の豪雨後、中華料理の高級食材で知られるビゼンクラゲが不漁となっている。筑後川から大量の淡水が流れ込んで海水と十分に混ざらず、貧酸素状態になっているのが原因とみられ、クラゲ漁を副収入源とするノリ漁師にとって痛手となっている。

 ビゼンクラゲは、傘の内側が赤茶色なのが特徴で、通常直径60~70センチ、大きいもので1メートルを超える。中国での需要が高まり、有明海でも約5年前からノリ漁が本格的になる前の7~9月ごろに漁が行われてきた。

 今年は佐賀、福岡両県の漁協で漁の開始を7月5日と定めたが、当日に豪雨が発生した。


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