爆竹響く長崎で「精霊流し」 初盆の故人、船で浄土へ 

激しい爆竹音と白い煙の中、長崎市内を練り歩く精霊船=15日夕

 初盆を迎えた故人の霊を船で西方浄土に送り出す、長崎県の伝統行事「精霊流し」が15日、県内各地で行われた。悪霊を追い払うとされる爆竹の音が鳴り響き、白い煙が立ちこめた。長崎市街では夕方から、法被や和装の喪服をまとった遺族らが練り歩き、精霊船を台車に載せて港へ運んだ。

 精霊船は屋形船のような形をしており、大きいもので全長10メートル以上。それぞれの家庭や企業などが、故人の遺影やちょうちんを載せたり、家紋をあしらったりして、思い思いの飾り付けをした。


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