2017年7月25日 17:26 | 無料公開
九州北部の豪雨で決壊した「山の神ため池」(1)と「鎌塚ため池」(2)。上が下流=11日、福岡県朝倉市
九州北部の豪雨で決壊した福岡県朝倉市の農業用ため池を巡り、県が事前の点検で「豪雨で被害が出る危険性は低い」と評価していたことが25日、分かった。県は「過去の災害を踏まえた国の基準は満たしていたが、想定外の大雨に対応できなかった」と説明。専門家は基準見直しの必要性を指摘している。
県によると、決壊したのは筑後川の支流にあり、農業用水確保が目的の「山の神ため池」(貯水量約7万立方メートル)。より下流にあり集落に近い「鎌塚ため池」(同約9万9千立方メートル)も堤防の一部が崩壊した。ため池がある地区では3人が犠牲になるなど、大きな被害が出ている。