御嶽山で遺族ら慰霊登山、長野 噴火犠牲者しのぶ 

慰霊登山で御嶽山に向かう遺族ら=23日午前、長野県王滝村

 2014年9月の噴火で58人が死亡、5人が行方不明となった御嶽山(長野、岐阜両県)で、遺族らが23日、長野県王滝村側から慰霊登山をし、犠牲者をしのんだ。

 被災者家族会「山びこの会」が呼び掛け、2回目の慰霊登山。昨年は同県木曽町側から登った。今年も夏山シーズンを迎え、登山道は深緑に包まれている。

 愛知県刈谷市の野村正則さん(53)は、おいの亮太さん=噴火当時(19)=が行方不明になったまま。「悲しい気持ちがよみがえってくるが、おいの近くに行きたいという思いで来た。早く見つけたいので、警戒レベルが下がってほしい」と話した。


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