福島、広範囲に溶融核燃料か 格納容器底部でも初確認 

東京電力福島第1原発3号機の格納容器底部で水中ロボットが撮影した、燃料デブリの可能性が高い物体=22日(国際廃炉研究開発機構提供)

 東京電力は22日、福島第1原発3号機で3回目となる水中ロボット調査の結果を発表し、原子炉格納容器の底に事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性が高い物体が広範囲に散在しているのを確認したと明らかにした。岩状や砂状の物体で、約1メートル堆積している場所もあった。格納容器底部でデブリの可能性が高い物体が確認されたのは初めて。

 今回の調査で、3号機格納容器内部の状況がより具体的に判明。廃炉の最難関とされるデブリ取り出しの工法確定に向け貴重なデータとなる一方、デブリが広範囲に存在していることで、取り出し作業が困難を極めるのは必至だ。


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