溶融核燃料の可能性大 格納容器内の水中ロボ調査 

東京電力福島第1原発3号機の圧力容器下部で水中ロボットが撮影した、燃料デブリの可能性が高い物体(矢印)=21日(国際廃炉研究開発機構提供)

 東京電力は21日、福島第1原発3号機の原子炉格納容器内の水中ロボット調査に関する記者会見を開き、原子炉圧力容器の底部付近などで撮影された複数の物体について「燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)の可能性が高い」と明らかにした。

 3号機と同様に炉心溶融(メルトダウン)を起こした1、2号機の調査でデブリとみられる物体が撮影されたことはあったが、東電がデブリの可能性が高いと明言したのは初めて。事故から6年以上がたち、廃炉の最難関とされるデブリ取り出しの工法確定に向け、貴重なデータとなりそうだ。


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