日本橋の景観改善を期待 国交相が首都高地下化検討を表明 

 石井啓一国土交通相は21日の記者会見で、国の重要文化財である日本橋(東京都中央区)の上空を覆う首都高速道路の高架区間の地下移設に向け、具体策の検討に着手する方針を正式表明した。石井氏は「地下化について前向きに検討する」と述べた。

 首都高速道路会社は、老朽化が進む日本橋付近の区間を高架のまま約1400億円かけて建て替える計画だった。地下に移設すれば、景観が改善される一方、数千億円の費用がかかるとされる。

 国交省は今後、東京都や首都高と協議し、建設コストの縮減や財源の捻出策、工法などの検討を進める。日本橋周辺のまちづくりの観点から地元関係者にも意見を聞く。


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