草刈り機の事故、8年で140件 消費者庁、注意呼び掛け 

実験で石を最も強く飛ばした4枚刃の草刈り機(国民生活センター提供)

 消費者庁と国民生活センターは20日、夏場に入り家庭で草刈り機を使う機会が多くなることから、使用中の事故に注意するよう呼び掛けた。過去8年間で指を切断したり、骨折したりするなどの事故が少なくとも140件発生し、被害者の約半数は60歳以上だという。

 内訳は切り傷が70件で最多、骨折16件、指などの切断11件、目の損傷9件。2016年7月には、草刈り機がはねた2センチ弱の針金が、使用していた30代男性の胸に刺さり、心臓を覆う膜まで達した。

 センターが行った草刈り機の刃を2、3センチの小石に当てる実験では、石の破片が最大約68メートル飛び、車の窓ガラスが割れた。


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