新国立競技場建設で過労自殺か 入社1年目残業200時間 

 2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場建設の地盤改良工事に従事していた都内の建設会社勤務で入社1年目の男性社員=当時(23)=が今年3月に自殺したのは、残業が月200時間を超えるなど過重労働が原因として、遺族が労災を申請したことが20日、分かった。代理人の川人博弁護士が記者会見し明らかにした。

 新国立競技場は総工費膨張で旧計画が白紙撤回。昨年12月に当初予定より1年余り遅れて着工、急ピッチで工事が進んでいる。川人弁護士は「作業日程が極めて厳しかった。国家的行事だからといって労働者の命が犠牲になってはならない」と強調した。


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